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増え続ける熟年離婚の現実

[ 2017-09-13 14:20:45 ]

若年層の離婚は減少傾向にあるようです。そもそも結婚する人自体が減っている今、それでも結婚を選ぶ二人は、衝動的な結婚ではなく将来的なライフプランなどをしっかり見つめて結婚している方が多く、失敗も少ないのかもしれませんね。

その一方で増えているのは熟年離婚です。少し前は定年退職と共に「もう役目は果たしたわ」と言わんばかりに妻から離婚を言い渡されるパターンが多かった熟年層の離婚。しかし、最近では「家に居場所がない」「仕事をしなくなったら認めてもらえない」といった意識が先に立つのか、夫の方から離婚を切り出すケースも少なくないのだとか。

しかし、熟年離婚はお互いにとって問題が山積みです。十分な財産があって、スムーズに財産分与ができればいいでしょう。しかし年金収入しかなかったり、ローンがまだ残っていたりすると、お互いに金銭面で苦労することになります。

専業主婦だった女性は、熟年になってからパートを始めることも大変です。また男性は経済的に自立しているために、深く考えずに離婚に踏み切ることが多く、家事などの生活面で妻に依存していた方はかなり苦労することになります。実際、離婚して後悔するのは男性の方が圧倒的に多いそうです。

熟年離婚はお互いにとってハードルの高いものです。ただし、悪いことばかりではありません。最近では子供を独り立ちさせた後のシニアの婚活も流行しているのです。熟年離婚=孤独な老後が待ち構えているわけではなく、シニアになってから前向きな出会いを考えられる世の中になったと言えるでしょう。そう考えれば、お互いの人生を考えた前向きな熟年離婚も可能かもしれませんね。